土地の調査1.5 おまけ.標高
横浜市港北区は中区出身の自分から見るとかなり内陸な印象だったけど、意外に土地が低い。いくつかの駅について標高を調べてみると次のようになる。
路線 | 駅名 | 標高 |
---|---|---|
東横線 | 日吉駅 | 30m |
東横線 | 綱島駅 | 7m |
市営地下鉄 | 新羽駅 | 4m |
市営地下鉄 | 仲町台駅 | 38m |
市営地下鉄 | センター南駅 | 38m |
ちなみに2019年10月の台風19号で浸水被害を受けた武蔵小杉(川崎市中原区)は駅が標高8m、タワーマンションもほぼ同じらしい。標高の低さという視点を持って横浜市行政地図情報提供システム | トップのわいわい防災マップを見ると、洪水はほぼ相関している。まあ、当然か。鶴見川水系については想定最大規模792mm/2日、計画規模405mm/2日という事。台風19号では横浜国際総合競技場付近の多目的遊水地が効果を果たしている印象。
土地の調査1.5 地盤調査の会社
ボーリングについて色々調べていて、すごく良質の情報を出している会社、住宅地盤の情報と話題 : ジオテック株式会社を見つけた。下の様に各地域の土地の形成と地盤の特徴を教えてくれる。南関東の情報もココからかなり揃っている。地学的にもかなり興味深い内容ばかり。高校の地学の授業もこういう即戦力的な内容を教えておいてくれればもうちょっと勉強したのだがなあ。
土地の調査2 防災マップ
土地の調査の続き、その2で防災マップから読み取る。前回と同じ横浜市の横浜市行政地図情報提供システム | トップの「わいわい防災マップ」に次の情報がある。地震では、それぞれに推定震度、液状化危険度、消失軒数がある。横浜では大まかには元禄型>東京湾北部>南海トラフの順で被害が大きそう。同一地域で比べると震源からの距離はほぼ同じなので、地域での震度差は地盤の強弱によるものと考えられる。前に書いた地盤のボーリングとほぼ同じような印象。
- 元禄型関東地震:1703年12月31日 震源は相模トラフ沿い野島崎付近、M7.9-8.5
- 東京湾北部地震 : フィリピン海プレート/北米プレートの境界、 M7.3の首都直下型地震
- 南海トラフ巨大地震 : 南海トラフM9クラス
- 土砂災害
- 津波浸水予測区域
- 洪水、内水、高潮浸水
土砂災害は、意外な場所にあったりするがほとんどは補修されてない小さな崖のようなもの。 津波については神奈川県で「津波浸水想定図」 - 神奈川県ホームページを出しているので、こちらの方も参考になる。地震ごとに多くのシミュレーションされているようで、情報としてもっと見やすくまとめればいいのにと思う。
土地の調査1 市の地盤調査(ボーリング)
土地についてはほぼ決まっているのだけど、興味あるので現在分かる限りの調査をしてみる。方法的には次のようなものか。
- (1) ボーリングによる地盤情報
- (2) 防災マップ情報
- (3) 古地図
- (4) 盛土造成地マップ
今回は(1)のボーリングによる地盤情報。 横浜市では横浜市行政地図情報提供システム | トップからの「地盤情報VIEW」で次のような土質柱状図が分かる。
もちろん、目的の土地のピンポイントのところはないだろうけど、地質的に似た周辺を選べ地形全体を見ればかなり分かる。高校の時の地学の知識が役に立ちそう。土質柱状図の見方は大まかには東京都土木技術支援・人材育成センター の「柱状図の見方」を参考にした。
目的の土地は鶴見川などの氾濫低地よりは多少高台で、関東ローム層が2メートル程度。N値が3-4程度、その下のシルトの層はかなり軟弱。全体に、戦前まで水田だった低地よりはマシだけど、現在住んでる多摩地方に比べるとかなり弱い地盤な印象。もっと弱い地盤の場所はいくらでもあるが。
はじめに
理系100%の私が新築注文住宅を建てる状況になり、不動産業界、建築業界、日本経済の闇をかいくぐりながら進んでいくメモとしてのBLOG...